大村洋子
大村洋子大村洋子

一般質問 イントロダクション 雑感

9月の定例議会は決算議会でもあるため前半は補正議案が上程され、本会議の一般質問も前半と後半に分かれる。今2023年の9月定例議会は前半で7人、後半で7人合計14人の議員が市長への一般質問を行った。

私は後半の2日目の7番目、すなわち前半後半を通じて一般質問の一番最後の登壇者となった。

いつも一般質問を1番にやりたいなと思う。議会運営委員会のクジで私はオブザーバーだから、クジを引く人になったことはないのだけれど、いつもクジを引く他会派の人に「私を1番に引いてくれ‼」とテレパシーを送っている(笑)しかし、すごい確率で私はいつも後半ばかりになっている。なぜ、1番にやりたいかというと疲労感が出る前に集中力を発揮したいというのがあるからだ。吉田市長と質疑を交わしていた頃に明らかに疲れて言葉が出てこないといったことがあった。自分で自覚できたくらいだから、そうとうにパフォーマンスが落ちていたと思う。もっとも、吉田市政の後半における一般質問は毎回毎回怒りが先行していて、ファイティングポーズで質疑をしていた感があり、頭から湯気を出していたから、余計に疲労感には恐怖があった。上地市長へもガチ対決には変わりないが、自分としては場数を踏んで、少しは落ち着いたと思う。

ほかの議員と市長のやりとりを聴いていると、「前向きに検討します」とか「ぜひ、取り組みます」といった答弁が返ってきて私もそういう答弁をいただけるような質問構成にしようかしらと一瞬思ったりする。私と市長の質疑を観た方から市長は「絶対に非を認めないと意固地になっているように見受けられた」とか市長は「態度が悪い」とかほかの議員へは丁寧なのに大村さんへは「答弁が短い」とか否定的な上地市長が印象付けられている。今回の質疑の中でも「どうしてそう、否定的にとらえるのかなぁ。共産党だからなのか、大村さんだからなのか・・・」市長からそんなつぶやきがあった。

良い答弁が返ってくるとは端っから思ってやしないが、それにしたって、1から10まで、そうですね、ほぼ、1から10まで、前向きな答弁ではないのだから、それを受け止める私だって辛い。人は肯定されてやる気と前進への希望が持てるが、およそ、私の一般質問は否定され続けてなんぼみたいな質問だなぁと思う。

こんな質問、やる意味あるの?  私はこう見えても、真逆の立場の人々の発想に立ってものをみることもある。

ある人物が上地市長に「共産党は何言っても反対する。そんなところに丁寧な答弁することないよ」と言ったという。この話を聴いたのは5年くらい前だけど最近の上地市長はこの人物の言う通りになってきたと思う。批判や指摘を真摯に受け止めてこそ、首長ではないかなと思うが、「面倒くさいなぁ」と思っているのか、思っていたとしたら、料簡が狭すぎる。言っても言っても、やってもやっても理解できない、理解しない人はいるもんだ。仕方ないなと思っているのだろう。私だって、市長に対してそう思っているからお互い様だが。

ともあれ、選挙の時にも表明してきたが、私はやはり議員の仕事はチェックだと思う。改善提案も現状の緩やかな否定ではあるけれど、横須賀のような土地柄のところにはバラエティに富んだ価値観が必要だし、それを受容する土壌が担保されることが大切だし、私は時節柄、もうあまり牧歌的に取り組んではいられないのではないかと思っている。だから、はっきり言うし、どんなに「それは国の専管事項」と言われても主張し続けたい。そうなってくると、「前向きに検討します」という答弁はとうぶん返ってこないのだろうな。「物言う政党は必要」そう言ってくださる市民もいる。そしてそういう市民は少なくない。そのような方々に支えられこれからも頑張っていこう。