大村洋子
大村洋子大村洋子

謝らない米軍、隠蔽する日本政府、顔色をうかがう横須賀市

沖縄県でまたも少女暴行事件が起きた。昨年の12月、そして5月にも。事件じたいも許しがたいものであるが、同時に日本政府の姿勢、米側の姿勢は呆れるばかりだ。

日本共産党の神奈川県委員会と基地のある自治体の議員団は連名で抗議と要請文を神奈川県に提出する。

私は6月定例議会の一般質問で、原子力空母の交代が予定されているが、それならば少なくとも再度、市長は「教育プログラム」の視察を行うべきではないかと質問した。以下に質問をそのまま掲載する。

「原子力空母の交代となれば、新たに横須賀に住むようになる米軍人・軍属も一定数増えると思われます。私は、一昨年の逗子海岸付近で無差別に体当たりなどして4人に重軽傷を負わせた米兵犯罪を裁判傍聴し、直接被疑者の尋問を見聞しました。率直に言って米軍人・軍属の中に規律の乱れが横行しているのではないかと不安を覚えました。過去には原子力空母の原子炉部門に所属する14人の兵士が薬物使用に関与していたことがあり、米軍人・軍属の中には基地の外での交通事故、暴行や不法侵入、器物破損もありました。アメリカ人であれ、日本人であれ、犯罪行為は許されないことは当然ですが、こと米軍人・軍属についてはご承知の通り日米地位協定によって容易に捜査、裁判ができない現状があることから、市民の安全・安心を守るためには首長の姿勢が非常に大切なことだと思われます。原子力空母の交代を機に、以前にも市長が視察をされた「教育プログラム」が確実に実施されているか、改めて視察し、確認していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。答弁を求めます。」

この私の質問に対して、市長は以下のように答弁した。

次に教育プログラムについてです。昨年渡米した際に、あらたに日本に赴任する乗組員に対しては、日本の文化や歴史、生活習慣などのプログラムを実施するとのことで説明を受けているところです。あたかもアメリカ側の説明を疑うような議員ご発言の確実に実施されているかの確認を行う考えはありません。これまでも申し上げましたように、繰り返し申し上げましたが、私は米軍関係者は家族を含め市民であると考えています。

私の「教育プログラム」の視察に行ってくださいという提案に対して、市長は以前は視察を行ったのである。しかし、今や、アメリカ側の説明を疑うようなと言って私を非難し、さらには何度も言ってるでしょ、(いい加減、理解してくださいよ)米軍関係者は家族も含め市民なんですよと念押ししている。

つい最近、米海軍司令官が代わった。市長はおそらく新しく就任したイアン・ジョンソン少将と握手を交わしたことだろう。岸田政権下、事実上と言われてきた米軍の指揮権が制度上でもはっきりしたことと相まって、一自治体としては原子力空母の交代や乗組員の言動に対して、発言する立場にないとでも言うつもりだろうか。あまりに無防備すぎる。

日本政府と米軍の姿勢、態度については別の機会に展開したいと思う。市長は私が「米側を疑うような」と言ったけれど、「ような」ではなく「信用してない」というのが本当のところ。米兵犯罪にせよ、PFAS対応にせよ、これで、なぜ、信用できるのか、同じように市民と言ってリップサービスできるのか、私には理解できない。

ヴェルニー公園から見た米海軍5号桟橋