横須賀市の中学校給食 センター方式が軌道に乗っている様子を視察&試食
私の部屋には2016年に行われた給食フェスタのポスターが貼ってある。
この時のオープニングでは「横須賀でも中学校給食を実現する会」のつしまさんから数日前に明らかになったばかりの吉田市長の横須賀市も完全給食実施に舵を切るという発表に触れて開会のあいさつがあった。その時、一同感激の思いを共有したのは間違いない。私はつしまさんと目が合った。私は泣くことを抑えられず、たぶん顔がかなり歪んでいたのだろう。その後つしまさんに「大村さん、泣いてるんだも~ん」と茶化された。今だったら、マスクで少しはごまかせたかもしれないけど。とまれ、そんなことを思い出しながら、試食をした。
「横須賀でも中学校給食を実現する会」は「自校給食」を目指していた。小学校と同じように校舎の中に給食を作る調理室があり、調理員さんたちの働く姿や美味しいにおいが漂うそういうイメージだ。30,950筆の署名を集めて教育福祉常任委員会に請願が提出されたり、教育委員会定例会にも請願が出された。その後、議会内にも特別委員会が設置され、詳細について議論がされた。そして、昨年の9月横須賀でも中学校給食は実現されたのである。「自校給食」でなかったのは残念ではあるが、「センター方式」給食も温かく栄養バランスも良く、美味しい給食となったようだ。
試食したのはとり肉のねぎ塩炒め、ごまドレッシングサラダ、沢煮わん、ご飯、牛乳。
エネルギー767カロリー、たんぱく質38g。野菜もお肉もたっぷりで、思っていたより味は濃かった。ご飯がちょっと塊っぽかったのが残念。でも、全体的に温かくて美味しかった。以前に食べた「横須賀給食弁当」よりもずっと良い。
栄養士さんは給食は教育活動の一環であると強調されていた。どういうものをどのくらい食べるのか、衛生習慣を身につける、作法を身につける、伝統的な料理をいただく、こういうことを小学校、中学校の9年間を通じて体得するとのことだ。6月にはベイスターズのカレー、1月にはマリノスにちなんだ献立とのことで、「本市の魅力も発信」とのことだ。
また、6月にはPTAで食育講座を行うとのことで、実際に来訪者が調理をすることもできるようになっていた。
参加の議員からいくつも質問が出た。
私はアレルギー除去食の配布ミスがなかったか、配食トラックの遅延はなかったか、この2点を質問した。前者はゼロ。後者は1度だけ調理の遅延で配送が遅れざるをえなかったことがあったそうだ。アレルギー除去食は間違いが許されないので、今後も細心の注意で進めてほしいと感じた。
残さいの推移については現在データをとり分析しているとのことなので、出されたらよく読み込みたい。それと以前から指摘している「偽装請負」とならない体制を維持すること、これも注視だ。おおむね軌道に乗っているように感じた。