基地からのPFOS検出 横須賀市の当事者意識の欠如
横須賀米海軍基地内の排水処理場からPFOS等が検出された。
昨年、沖縄県の川から検出されたPFOSが米軍基地内からのものということで、横須賀でもあるのではないかとの思いが強かったが、やっぱりかぁという思いである。私は3月の代表質問で取り上げ、市長に指摘した。その後、どうなったのかという問い合わせを行った際にも担当課からは「国が問い合わせ中」との回答だった。いつも「待ち」の姿勢なのである。
市長は米海軍司令官ともテレビ会談を行い懇意ではないのか。国や県を通さなくとも横須賀には些細な情報が来るはずではないのか。
だから、神奈川県市連絡協議会を退会して独自路線で交渉をすることになったのではなかったか。
以下は市からの報告と日本共産党の代表質問のやりとりである。
大村質問
沖縄では、基地内から泡消火剤に含有されているPFOS・PFOAが河川に流され、 住民の生活に影響が出たと言われていますが、本市は米海軍基地内のPFOS・PFOAの 有無や管理体制について把握していますでしょうか。もし把握していないのであれば、報告を求めることが必要と思います。
今年は、出初式ではなく、消防パレードが行われ、米海軍基地内の消防自動車も参加していました。 災害時の協力体制もあると思われますので、ぜひ我が国では消防活動で使用ができない PFOS・PFOAについて確認していただきたいと思いますが、市長の答弁を求めます。
市長答弁
PFOS等についてです。
国に確認したところ、在日米軍が保有する泡消火剤の詳細については、引き続き米側に確認しているとのことでした。 一問一答 大村質問次に、泡消火剤の話と、それからごみ焼却排ガス基準、これについては、米軍基地の問題なのですが、今国に問い合わせていますという話ですから、回答が来たら教えていただきたいのですが、本来は、横須賀市がきちんと持っておくべきだと思います。例えば、泡消火剤のPFOS・PFOAは、もう国で使用が禁止されていますから、消防局は持っています。とはいえ、まだ過去のものを持っているのです。ただ、その処理の仕方が今後どうなるかというのは注視していますけれども。 なので、米軍基地は、米軍の基地であるけれども市域にあるわけで、なおかつ一緒に消火作業を防災の観点でやることもあり得るので、ここは、PFOS・PFOAがきちんと管理されているのかというのを確認する必要があります。市長、もう一回、どうでしょうか、確認させてください。 中野特命参与国によりますと、現在、在日米軍全体として、順次、保有する泡消火剤の交換を進めているということでございます。さらに、この交換のプロセスを国は加速するよう求めていると、そのように説明を受けています。 市長は特命参与に答弁させないで、自分で答弁するべきである。私はいつもその態度を苦々しく思っている。