大村洋子
大村洋子大村洋子

振り返り・遡り 【その1】 9月定例議会・討論

自分の活動をー入れるインプットー、ー出すアウトプットーで考える傾向がある。

そう考えると、ブログは久しぶりのアウトプットになる。

アウトプットが滞ると半端ない負い目感に襲われる。

だから、今はそれを払拭するために書き始めるといった具合だ。

かもめ団地のヒガンバナ (1)

タイトル通りに振り返りをしたい。

自分の活動に整理をつけるためだ。

まずは、過日行われた「討論」について。

今回の討論ははじめに賛成討論、のちに反対討論の体をとった。

共産党は反対ばかりしていると思われがちだが、賛成の方が割合的には多い。

しかし、その賛成について討論をすることは実は稀なことである。

今回、賛成した議案は市長がおこなった「ゼロカーボンシティ宣言」にちなんで作られた条例について。

条例の名前は「地球を守れ 横須賀ゼロカーボン推進条例」という。「地球を守れ」ってなんだろう?都市整備常任委員会に属していたら、絶対質問するなと思った。いじわるではなくて、条例のコンセプトであると思うからだ。よく「地球にやさしい」という表現を目にする。なんか、胡散臭いねと思う。地球ってもっと荒々しいと思う。人間(ごとき)が守ったりやさしくしたりする対象かね?と思う。気候危機はすでに地球を守るとか、やさしくするとかのレベルではない。地球は燃え、地球は怒り、人間を存亡の危機に陥れている。だから名前からして牧歌的なこの条例は、名は体を表す、首尾一貫、のっぺりしている。

とまれ、ここまで来たのだから、歓迎です。そして、今後はもっと具体的に提案していきます。これは賛成した者の責任。

これは日本共産党市議団としての決意表明。

お花さん2021年9月 (3)

登壇しての賛成討論の内容は以下。

はじめに議案第107号「地球を守れ 横須賀ゼロカーボン推進条例」制定についてです。この条例は今年1月29日の市長の「横須賀市ゼロカーボンシティ」の宣言に呼応したものであり私たちは大いに歓迎し、応援いたします。

この条例のはじめには「地球を守れ」とあり市長も「不退転の覚悟で取り組む」とおっしゃっていましたので、その言葉に相応しい内容を期待するという意味で、以下、数点指摘をさせていただきます。

まず、「2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロとすることを目指す姿勢を示しました」とのことですが、明確に数値を示す必要があると思います。繰り返し申し上げてきたことですが、パリ協定の1.5℃目標が今や世界標準です。ここを明確にしない指針はそれだけで既に陳腐化していると言わざるをえません。

そして、本市の条例ですから、久里浜の石炭火力発電所の現実に言及せずして、一般化することは許されません。審議会で石炭火力発電所が稼働した後の二酸化炭素の算入を巡っての議論が曲折した感を覚えましたが、本市の目の前の現実から逃げることは市民に対して誠実とは言えず、前文に明記することが必要と思います。

日本共産党も気候危機を打開する2030戦略を発表し二酸化炭素排出の削減はもちろんのこと、本気でこの気候危機を打開するためには省エネ、再エネの推進が必要と打ち出しました。気候問題はあまり悠長なことを言っていられません。「地球を守る」ということは「人類の生存を守る」ということでもあります。壮大な問題であると同時に日々の暮らしの問題でもあります。

今回の条例についてまずは歓迎し、積極的に受け止め、さらなるブラッシュアップのため引き続き働きかけてまいります。

かもめ団地ヒガンバナ (2)