大村洋子
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大村洋子3期目へー③ 入力と出力の回路を回し続ける

市議会議員という仕事ほど、インプット&アウトプットの繰り返しの活動はないのではないか、私はそう思います。アウトプットできるということは、しっかりとしたインプットが大前提になります。

毎定例会、特に予算と決算の定例議会は膨大な資料の読み込みが必要です。かつて、はたの君枝衆議院議員が、参議院議員時代に「読まなきゃならない、資料が多くて、目が疲れて肩こりがひどいのよ。」と言っていました。その頃、私はまだ市会議員ではなかったので、ピンとこなくて、議員という仕事はそんなにたくさん活字を読むのかぁと思ったものです。

確かに、紙の資料も多いし、電子データの資料もあります。そして、大事なことはただ読むのではなくて、その資料から何がわかるのかということが決定的なのです。そして、これもまた吐露してしまいますが、私はそれほど理解力のあるほうではないと思います。なので、議会に報告される資料を読み込むのは一苦労です。

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それでも、予算決算分科会や常任委員会で、質問できるのは、そういえば、あの人がこんなことを言っていたっけとか、ここは以前に団会議で論議したところだ・・・などということを思い出すからだと思います。なぜ、思い出すのかと言えば、基本的には疑っているからだと思います。疑っているというと聞こえは悪いのですが、要は本当にこれは妥当だろうかという視点で見ているということです。ここにはこういう風に書かれてあるけれど、私の知ってる〇〇さんは、これに対して不満を持っていた・・・ということを思い出して、少なからず、そのことをストレートに理事者に質問したりします。

2期8年、議員を務めてきて、感じるのは知識の多さとか、読み込む理解力というのはあったほうがいいに決まっているけれど、決定的に必要なのは自分の立ち位置を、軸をしっかり持っていつもその点に立ってぶれずに主張するということなのではないかと感じるようになりました。

そして、議員はアウトプットが大切で、市民にどれだけ自分の活動を伝えるか、報告するか、これがすごく重要です。私は自分のアウトプットの手段として、このブログとツイッター、議会報告&活動報告の紙媒体のニュースがあります。それと、駅頭・街頭でマイクで訴えます。議会報告会も開きます。

もう亡くなってしまいましたが、私の「思考の原点」である森本哲郎氏が頭の中で想像したり、アイデアとしてインスパイアしたりしたものを「内言語」と表現していました。それとは逆に音声として話したり、紙に書いたり、キーボドで打ち込んだりしたものを「外言語」というそうです。パピルス、活版印刷、電話、コンピューターのおかげで「外言語」は飛躍的に伸びました。

媒体は飛躍的に進歩しましたが、伝えるのも、受け取るのも人間なので、伝え方、受け取り方でずいぶん変わってしまいます。これからも、さまざまな情報をしっかりと受け取りながら、その情報の意味を考え、それをもとに行動し、またしっかりと市民へ伝えていく、報告していくということを倦まず弛まず行っていこうと思います。