大村洋子
大村洋子大村洋子

石垣島・与那国島・宮古島3島をめぐる平和交流の旅③

マスコミ各社、外国からもこの間、よく取材を受けることが増えたという。一国の首相が、また防衛大臣が率先して、国の存立危機がらみ発言をしたからである。与那国島は我が国最西端、国境の島、台湾まで111㎞という近距離ということで、クローズアップされたのだ。

町長も議長もほとんど同じ受けとめをしていた。戦争になるような状況などまるでない。むしろ政府のそのような発言によって困っているとのことだった。町長は台湾とは観光等で行き来をしやすくして交流していきたいとおっしゃっていた。町長も議長も島の暮らしを第一に考えている。外の人々からの在らぬ発言によって翻弄されていくのは迷惑千万な話だ。いつ、中国が攻めてくるか、怖くて怖くてというならまだしも、現地の人々はおおらかに日常の生活を送っておられた。

戦争というのはクラウゼヴィッツも言う通り政治の延長なのだ。対話的外交が希薄化したとき、そして破綻しかけたときに、何かの偶発で、あるいは意図的に仕組まれて戦争が起こるのではないか。愚かな国の指導者の采配に対して、地方自治体の首長と議会こそが、そこで暮らす住民の代弁者となって立ち上がるときではないか。現憲法に「地方自治」が入っているのは国の暴走を止めるためではないのか。

横須賀市においても2度に渡っておこなわれた「原子力空母の是非を問う住民投票条例制定」の運動も、まさに住民自治を基軸にした運動だった。勝手に決めるな、私たちの意見を聴けというものだった。

今の「戦争できる国づくり」推進に対して、どうやって回避していくか。運動で世論を喚起し、観光や文化で他国の人々と交流を深め対話していくこと。物を売ったり買ったりの経済も大切だ。改めて自治体の力について考える機会ともなった。