大村洋子
大村洋子大村洋子

一般質問 GNF-Jの火災

グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン(GNF-J)を一般質問で取り上げることになったのは、今年7月2日に起きた火災が発端だ。火災と書いたが今回のは火災と言うしかないものだった。過去にGNF-Jも横須賀市も「事象」という言葉をよく使ってきた。

2015年11月、2016年4月に起きた燃料棒被膜管の旋盤加工中の発火について、両者は火災とは言わず「事象」と言い続けた。

しかし、今回はそういう意味では「事案」や「事象」とはとうてい言えず、れっきとした「火災」であった。そこはGNF-J自身がホームページに記載していたのでそのような認識なのだと改めて思った。つまり、今回の火災はそれほど看過できない出来事だったのである。看過できない要因にGNF-J周辺の地域の人々の反応がある。火災当日は救急車、消防車合わせて13台が出動する大騒動となった。施設が施設だけに消防局員は防護服で臨んだのだ。

NIMBY(ニンビー)not in my back yard(私の家の裏には来ないで)」という言葉がある。迷惑施設という意味だ。その施設はどこかになくてはならない、それはわかるが、私の家の周辺にあるのは困る、そんなニュアンスの言葉だ。(私自身は存在そのものがなくなってほしい立場だが)考えてみれば横須賀には日米の基地、特に原子力艦船、それと石炭火力発電所があるから、NIMBYだらけと言えるかもしれない。

GNF-J火災に話をもどそう。

火災は工場1階の乾燥設備の作業場で起きた。放射性廃棄物を乾燥させて水分を飛ばす作業中だった。なぜ、こんな作業をしていたのかと言えば、ドラム缶に入れる放射性廃棄物の容量を小さくするためだという。なぜ、容量を小さくする必要があるのか。私は今回の一般質問でこのことを一番に問題にしたかった。

私見としてはこうだ。

敷地内に堆積されているドラム缶の老朽化、そして、埋設処分場の選定問題、つまり、年月の経過の中でドラム缶自体の老朽化が進み腐食部分から放射能が漏洩する可能性があるということ、同時に堆積したドラム缶は限りあるスペースを圧迫するということ、これらを理由に作業が行われているのではないかということだ。さらに言えば、原発再稼働の方針を受けて、休止中の原発燃料づくりが再始動するのではないかということだ。

いずれにしても、徹底的な原因究明と再発防止を求める。今回の一般質問では原発についての市長の所見も求めた。だいたい、想像していたとおりの答弁だった。総じて原発容認である。原発なんかを容認するようじゃダメだ。2011年3.11の直後に同じことが言えるか。言えるわけがない。のど元過ぎれば何とやら・・・「今だけ・金だけ・自分だけ」の潮流はこどもたちに顔向けできない。心を改めるべきだ。

原発は「トイレなきマンション」であり、横須賀市内川にあるJNF-Jはその「核のゴミ」のおおもとを製造し、自らもその製造過程の放射性廃棄物を処分できずにため込んでいるのだ。報告が出たら、しっかり精査し、働きかけをつづけていく。