大村洋子
大村洋子大村洋子

不安の漂う2024年の幕開け

元日、久里浜のペリー公園前で「凧揚げアクション」に参加した。これは2カ月前倒しで2号機を営業稼働したJERAの石炭火力発電への抗議の意味のアクションであった。なお、1月3日16時9分頃1号機のボイラー建屋内の微粉炭機の配管から潤滑油20ℓ程度の漏洩事案が発生した。この事案についての評価を出せる知見が私にはないので、今の時点で意見を述べることはできない。消防局に報告されているとのことなので、しっかり確認しなければと思っている。核燃料工場であるGNF-Jも様々なアクシデント、トラブルの事案が発生する。大きなプラントにはこのようなことはつきものなのだろうか。しっかりと公表し再発防止を対策することが重要だ。というより、石炭火力発電は中止したほうが世界にとって良い。

「凧揚げアクション」から戻ったら、夕刻、能登半島で大地震、津波、輪島市の火災の報道。現時点で80人を超える死者、3万人を超える避難者。大災害である。昨日は日本共産党として募金活動に取り組んだ。浦賀駅頭で1時間行い、12人が参加、32,895円のご協力をいただいた。「兄が共産党」という方、「共産党しかない」という方、日本共産党の旗を見て共感してくださった方からの声掛け、非常に嬉しかった。

2日には日航機の炎上。能登半島へ支援物資を運ぼうとしていた海上保安庁の飛行機と衝突した。海保機の機長は脱出したが5人のメンバーは死亡。日航機の乗客乗員は全員脱出した。炎に包まれる機体が映し出され、日本中の耳目が一転集中したにちがいない。

それから、今に至るまで、北九州では大きな火事があり、東京秋葉原では電車内で20歳代の女性が4人の男性を切りつける傷害事件が起きた。

コロナ・パンデミックがあり、ロシアのウクライナ侵略、昨年はガザ危機、世界規模の不安定、不透明が続いている。

最近、オーディオブックでジャレド・ダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」を聴いている。2020年にコロナパンデミックになった際に、ユバル・ノア・ハラリの「サピエンス全史」を聴いたが、そのハラリが強く影響を受けたのが、ダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」である。

長大な人類史絵巻を目の前にすると、生きていることは奇跡だなと思う。生きてるとは当たり前ではなく、生きてるとはたまたまだとも思う。生きるためにジタバタするのだけれども、それでもどうにもならないこともあるのだなと思う。そんなに生きることにこだわらずに、しかし、生きてる限りは精いっぱい、生を謳歌する。覚悟を超えて飄々としていられたら、良いのかな。(私がここで、どうにもならないものと言っているのは主には天変地異、人類からすれば天災)

私は自分の幸福は社会の幸福なしにはあり得ないものと思っているので、その思いでずっと社会に働きかける生き方を続けている。だから、少しでも人類の幸せのために貢献することが本務だと思う。どうにもならないことだとしても、やはりまだまだジタバタしながら生きるのだと思う。2024年もそうやって進む。

能登半島支援募金を浦賀駅頭で訴える