大村洋子
大村洋子大村洋子

史跡東京湾要塞跡 千代ケ崎砲台跡

長らく待っていた千代ケ崎砲台跡が10月23日(土)以降の土、日、祝日から一般公開されることになる。

私は2015年にはじめて視察をして、大きな驚きとともに、これは多くのみなさんにもぜひ見ていただきたいと思った。

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その時には確か、3つある砲座跡のうち1つはまったく整備されていなかったと記憶する。

2015年時のブログ → https://oomura-yoko.jp/archives/236

今回は説明板もあり、休憩所、トイレ、展示スペースも設置されていた。

千代ケ崎砲台跡一般開放前視察 (2)

 

千代ケ崎砲台跡一般開放前視察 (7)

千代ケ崎砲台跡一般開放前視察 (13)

下の画像は2019年の教育福祉常任委員会視察時のもの。

2019年教育福祉市内事務調査「千代ケ崎砲台跡」 (7)

下の画像は今回のもの。「中に入らないでください」のポールがついていた。

千代ケ崎砲台跡一般開放前視察 (22)

千代ケ崎砲台跡一般開放前視察 (23)

色の濃い方は強度の高いレンガで、かなり高価なもの。風雨に耐えうるように入り口付近に積まれている。明るい色のレンガのほうは内部に配置されている。レンガについて質問するとガイドの方が嬉々として説明された。ん~なるほど、意味が分かると見学もすごく面白い。

下の画像は2019年時。このときにもレンガの違いが気になっていたが、今回さらに説明を聴いて深まった。

2019年6月14日千代ケ崎砲台跡視察 (2)

下は今回の画像。砲座跡の周りに柵が張り巡らされ安全対策されていた。

千代ケ崎砲台跡一般開放前視察 (30)

周囲に腰かけられるベンチがあるといいなぁと思った。しかし、これは国の史跡なので、そう簡単なことではなさそうだ。猿島がワンピースとコラボした際に遺構の近くにフィギュアをアンカーを打ち込んで固定するという話があった。確か、その後フィギュアの位置はかなり当初よりも配慮して遺構から遠ざけたところに設置したと記憶する。私も委員会の中で遺構への配慮の必要を訴えた。ここは海の絶好ビュースポットでもあるので、ゆったりとしながら当時の人々に思いを馳せるのも良いのではないかと感じた。史跡を未来にしっかり残していくことと今を生きる人々にどう楽しんでもらうかというのは二律背反することでもある。

2019年6月14日千代ケ崎砲台跡視察 (3)

今回はプレ見学会で、浦賀地域の方々が主だったのだと思う。

私も浦賀に住む地元議員として、案内をいただいた。

地域の方々、おそらく町内会の方なのだと思うが、グループでガイドさんの説明を受けていた。この砲台からは一発も打たれなかったという説明に参加者のおひとりが「それは残念」というニュアンスで発言されていた。いぶかしい思いが胸に湧いてきたあたりで、ガイドさんが「それで良かったのです」的な発言をされていた。(近くを通ったので、前後のお話がよく聞き取れなかったが・・・)これを聴いて、私もその通りと思い、もやもや感が雲散霧消。

 

千代ケ崎砲台跡、この国の史跡をどう観るか。幾通りにも観ることができるのだろう。

猿島砲台よりも後にできた砲台ということで、進化した巧の技がそこここに見られることから、技巧や産業遺産の側面から観ることもできる。その場合、猿島砲台のレンガ積みを観てからここへ来て比べてみるのも面白い。レンガという切り口で言うならば、浦賀のレンガドックも併せて観ていただくとさらに良い。

要塞跡という切り口ならば国防、海の防衛、地政学の観点で東京湾、横須賀がどういう位置づけなのかということがわかる。旧軍港4市と比べてみるのも面白い。

さらに明確に戦争遺跡、軍事遺産という切り口を押し出すならば、こどもたちに平和学習として見学してほしい。2度と戦争を起こさない、戦争に協力しないという思いを培っていくための生きた教材として活用してほしい。その際、貝山地下壕もおすすめだ。

改めて横須賀は巡って学ぶまちなのだなぁと思う。「ルートミュージアム」とは言い得て妙。訪れた方が心にどっさりお土産を持って帰っていただくような観光都市、平和学習都市となっていくとよいと思う。