今年、横須賀製鉄所から150年。実は横須賀は重要文化財の宝庫-①
第20回都市景観フォーラムに参加。第20回、大変申し訳ないことだけれど、20回にしてはじめて参加した。今回のテーマがよこすか近代遺産の発見~横須賀製鉄所が残したもの150年~ということで、興味をもったというわけだ。横須賀製鉄所鍬入れから150年の記念の今年、1年間、このテーマはいろんな場面で出てくる。
「都市景観」という概念が今一つ不鮮明な気がした。多くの参加者の中にははっきりしたものだがあるのだろうが、私にはその範疇がよくわからない。勉強不足からくるものだろうけれど、改めてまちづくりには大切な観点だと思った。
第5回となるよこすか都市景観協議会賞の受賞者は以下の方々。
①後世に伝える浦賀の鏝絵(こてえ)普及活動の方
②横須賀「海と船が見える坂道」発掘マップ作成活動の方
③広告景観推進協力会員の活動の方々
④芦名 淡島神社の流し雛 宮司さん
⑤市立万代会館の文化祭活動の方々
12件の応募から上記の5件が選ばれた。横須賀の中には個性的な活動をしている方々がいるんだなぁ。こういう活動にスポットを当てることに私も賛同です。
基調講演は郷土史家で横須賀市近代歴史遺産活用事業推進協議会会長の山本詔一さん。
・観光立市と言いながら、横須賀の人が横須賀の重要性に気づいていない。
・金沢八景の南を湘南と呼び、三浦半島のことを昔は湘南半島と言った。今の京浜急行は湘南電車と呼ばれていた。
・「真っ黒けのけ~♪」という歌は横須賀のことを歌ったもの。蒸気機関などで空が汚れていた横須賀の近代化の状態を歌ったもの。
・ヴェルニーは造船所をつくろうと思った際に、まずは妻や子どもたちも住む宿舎を日本につくらせた。
・横須賀の港でナウマンゾウが発見された。それは今、自然・人文博物館にある。
・三笠ビルは35年が経過。当時は全国1斬新だった。
キリがないのでこれくらいに。山本先生の話はいつも面白い。庶民目線なのがいい。
その後のパネルディスカッションは
コーディネーターが関東学院大学教授の水沼淑子さん。
パネリストはよこすか都市景観協議会の長島靖夫さん、前述の山本詔一さん、公益社団法人 横浜歴史試算調査会常務理事の米山淳一さん、横須賀市公共建築課課長補佐の亀井泰治さん、横須賀市自然・人文博物館学芸員の菊地勝広さん。
それぞれの方が専門分野の観点からのお話でとても参考になった。つづきはまた次回へ