大村洋子
大村洋子大村洋子

バリウム、採血どんと来い。人間ドックへ行きました。

寒い、雨かみぞれかというような中、長坂にある市民病院の「人間ドック」へ。以前に着た健診着が小さいのを選んでパツンパツンだったので、今日は大きめのを選んだら、大きすぎてズボンが「殿中でござる」みたいになってしまった。ELはさすがに大きすぎだった。しかも、胃のバリウム検査もあって、というか私はこんなの自分じゃ頼んだ気がなかったんだ。パックになってるから、よく見なかった。最初の受付でバリウム検査を言い渡されて、打ちのめされた気になった。前回の悪夢がよみがえったのだ。前回は胃を膨らませるシュワシュワのやつをレントゲン室にまんべんなくぶちまけた。「できるだけげっぷを我慢して」と言われて、散々だった。それがまた今回もかぁと思って、がっくりきていたが、今回はそーでもなかった。やはり人間は馴れる動物なのである。ドストエフスキーも言っていた。今回は1回だけオエってなっただけだ。(って、前回、どんだけゲボしたってんだ。)

医療や健診、検診、療養、治療は比較的私の日常の暮らしの中にある言葉だ。それでも半日も病院にいると少々滅入る。レントゲンを待っていたら知らない女性から「大村さんですよね。どうしたんですか?」と神妙な顔つきで声をかけられた。私が検診着で待合いすに腰掛けていたので、どこか悪くて入院でもしてるのかと思われたのだろう。「人間ドックです。」と言ったら「悪いところがどこもなければいいですね。」と穏やかな顔で言われた。ありがたいお言葉です。

2008年の第4回定例会を丸々休んだこと。私はこれには未だに自分で負い目があるんだ。クモ膜下出血を起こして30日間入院し生還したばかりで、大事をとって休んで自宅療養していた。2期目に入って議会に穴を空けたことはないけれど、体調管理は大切な議員としての仕事だと思っている。そう思えば、バリウムの1杯、2杯なんてどってことない・・・・ハズ。

今日のドクターは毎回のドクターと違って、ちょっと高齢の方だった。すごく穏やかで、イギリス俳優のリチャード・アッテンボローみたいな感じの方だった。私がヤツメウナギサプリを服用していると書いたのを見て「ヤツメウナギって何がいいの?」と聞いてきた。本当に優しい佇まいの先生で、友達になりたいなと思った。保健師さんの生活指導が今日はなぜかなくて、「もう少し痩せましょう。」とか「もう少し体を動かしましょう。」とか「もう少し野菜を摂りましょう。」と言われなくてせいせいした。重々承知なんだ。でも、なかなか実行できないんだけどさ。

採血はいつものことながら、血管が出なくて看護師さんを悩ませた。よく「血管が細い」と言うけれど、血管に太いも細いもあるんだろうか。ましてや私のような体自体が太い人の血管が細いなんてことがあり得るのだろうか。不思議だ。私は持病があるもんだから、年間に8回くらいは採血をする機会がある。そうすると、いろんな人から血を採られるから、「ん、この人は上手いね。」とか「この人は下手っぴー」とか心の中で思ってる。中にはしびれちゃうくらいうまい人がいる。ぜんぜんチクリが痛くないんだ。今日のナースは下の上くらいかな。かなり痛かったな。

今日の結果は2週間後くらいに出るらしい。人間ドック。人間が生き物で、人間もモノだってことを再確認する行為。