大村洋子
大村洋子大村洋子

基地の強化であるイージス艦の追加配備など認められない!

本日の神奈川新聞によれば、横須賀にイージス艦が追加配備されるとのこと。横須賀には現在、在日米海軍司令部があり、海軍第7艦隊司令部があり、その中で横須賀を事実上の母港にしている艦船が原子力空母1隻、揚陸指揮艦1隻、イージス艦9隻の合計11隻となっている。これに、今年の夏には2隻増え、2017年にはもう1隻増えイージス艦は全部で12隻となり基地の艦船は合計14隻となるという。米海軍によれば、「最新鋭で最も有能な部隊をアジア太平洋へ送る米海軍長期計画の一環」だそうである。

私たち日本共産党市議団は、12月に行われた第4回市議会定例会で、市長にイージス艦増強配備について一般質問してる。(ねぎしかずこ議員)市長の答弁はこうである。「安全保障環境がいっそう厳しさを増してる。日本の平和と安全のためにイージス艦追加配備は重要だと認識してる。」「(今回の追加配備は基地)機能の強化にあたると認識してる。」「可能な限りの米軍基地の返還という基本構想、基本計画は(かわらない)基本姿勢である。」

私はこのブログを書くにあたって、再度市長答弁の録画を見たが、どう考えてもおかしいと思う。基地機能の強化を認めておきながら、なぜ可能な限りの米軍基地の返還を基本姿勢だと言えるのか、その矛盾を考えないのか。まったくおかしい。吉田市長の答弁の行き詰まり、矛盾の露呈は今回に始まったことではないにせよ、国に対してモノを言う姿勢がない。いや、ないとまでは言うまい、希薄だ。市長もこの議会の答弁で言っているように人員規模、基地内の係留が可能なのかなどを防衛省に質問している。しかしそれすら、未だに回答がきていない。そして、今回についてはその回答が来ていないことも多少不信感としてもっているのか、「短期間で2度に渡り別の形で情報が入ってきた」と懸念をしめしたということだ。

吉田市長は基本的には配備に理解を示している。それは12月の議会答弁に表れてる。つまり、今回懸念を示したというのは、あくまで、情報の提供のしかたについてということだ。昨年の10月には2015年の夏に1隻、2017年にさらに1隻と言っていながら、今度はいきなりもう1隻、今度は「チャンセラーズビル」というイージス艦を今年の夏に追加配備。市長の懸念はおそらく、「順番というものがまったくないではないですか。」ということではないか・・・これは私の想像。だから市長は今夏に2隻が増えれば乗組員だけでも700人が増える見込みであり、住居問題を考え「全体像を速やかに示してほしい。」と要望したのだと思う。

しかし、それを防衛省に言ったところで、無理である。米海軍もアメリカ本国も、横須賀市の都合なんかどうだっていいに決まっている。そんな、受け入れる方の日本の行政の都合なんてお構いなしなんだから。日米軍事同盟は対等平等なんかではないし、いくら市長が市民代表として、防衛省に質問状を出したって、まともに受け止めてくれるとは思えない。適当に「影響はない」とかなんとか言われてそれでおしまいだ。

だから、  だから、最初からハイハイって何でも受け入れると、こうやってどこまでも付け入れられるということだ。今からでも遅くない、イージス艦の追加配備、そして原子力空母の交代も認めないそういう立場を主張するべきだ。そうしなければ、際限なく基地強化が進み、横須賀市民の安全・安心はますます蔑にされていく。私は、ものすごく心配だ。