米海軍基地開放 オスプレイ展示を視察
本当は今年は海上自衛隊の「横須賀地方隊サマーフェスタ2019」へ行く予定にしていたが、8月30日付けの神奈川新聞の一面に米海軍の基地開放である「フレンドシップデー2019」にオスプレイが展示されるというので、米海軍基地に入ることにした。
2015年の安保関連法=戦争法の強行可決、2016年の施行後、米軍と自衛隊の連携は益々強化されているし、自衛隊についても学んでいく必要があると思っているし、良い機会だと捉えていた。
しかし、31日の報道では、30日の夕刻にオスプレイが横須賀に突如飛来して「下見」したとのことで、これはもう今年は自衛隊を諦め、米海軍基地一本に絞らねばと思った。
ちなみに本来「あれかこれか」ではなく「あれもこれも」を目指す私としては、両方行くという選択肢もなくわなかったのだが、午後からも「トランプ発言と米軍撤退の可能性~米軍撤退時の横須賀を考える~」という基地シンポがあったし、しかもこのところの猛暑、炎天下に長時間外をさまようというのは、どう考えても体力的に無理があると思い、あえなく却下となった。
この「オスプレイの展示」は横須賀配備への「地ならし」であることは間違いない。
基地開放で市内外からたくさんの人々が基地内に入る。
リッチ・ジャレッド司令官と上地市長のセレモニーでの発言によれば、基地の開放は43回目、「開国花火」と同日となって17回目だという。
昨年は約4万人の入場者だったが、今年はどうだろうか。
全国の基地開放は縮小、廃止の傾向のようだが、横須賀の米海軍基地はとてもなくなるようには感じられない。
・・・・今のところは・・・・
オスプレイの展示は基地内の野球場横の「芝生広場」というところで行われていた。
黒山の人だかりかと思いきや、まだ、まばらにしか人がいず、少々拍子抜けした。
確かに両方のプロペラがかなり重そうだ。
プロペラの下からは高温の熱風が芝生を直撃したと見えて、そこだけが緑色から薄茶色に変色していた。
機内は思ったより狭く、配管などが壁や天井に露わに張り付いていた。
壁には折り畳み式の椅子が並んで装着されていた。
乗り心地は良いとは思えず、まるで、コンピュータ内部にいるようだった。
床も凸凹で、実際、私はつまずきそうになった。
米国防研究所の元主任分析官でオスプレイの専門家であるレックス・リボロ氏は「事故率が高く実戦で使い物にならない」と断じている。このような欠陥機を横須賀上空に頻繁に飛ばされたのではたまったものではない。
なお、展示されていたオスプレイは芝生広場が「開国花火」の宴席となるため明るいうちに離陸したそうである。