大村洋子3期目へー⑧ 原発・原子力空母、放射能の脅威に怯えて暮らすのはイヤーⅱ
2011年の春から夏の期間は、市内のずいぶんたくさんの場所を回って、放射線量の測定をしました。特に子どもの遊び場である公園など、保育園も中まで入れてもらって、測定しました。放射能についての学習会も行いましたし、日本共産党としては、大学の先生をお呼びして、シンポジウムも行いました。
原発、原子力艦船などの原子炉は、人類とは共存できないという思いが強まりました。
私自身は1986年にチェルノブイリで原発事故が起きた頃から「原発はクリーンなエネルギーだ」とか「原発によって、電気料金が安定している。」とか「エネルギーのベストミックス」だとかが全てウソで、原発なんか絶対に止めるべきだと思っていましたから、むしろ日本共産党の考え方が「甘っちょろい」くらいに考えていました。今、日本共産党は「即時原発ゼロ」ですから、異議なし!・・・・です。
この原発ゼロの運動論にしても、3.11以降若干の温度差があったのではないかと思います。少なくとも、私にはありました。前述したとおり、私は「原発=悪」という考え方ではありましたけれど、では即時原発ゼロを当初から鮮やかに言いきれたかというと、実はそうではありませんでした。放射線量の測定を行いながら、署名行動も同時に行う中で、広範な方々と対話を行ってきました。その中では当然、原発を止めれば、電力が足りなくなる、どうするんだという考え方の方もいて、詰め寄られたこともあります。その時には、正直、やっぱり、即時原発ゼロってのは、いくらなんでも無理かなぁ・・と思ったものです。
しかし、「脱原発」「反原発」の運動のすごさです。今の時点で再稼働をしている原発はありませんので、春夏秋冬原発なしでもやっていけることが、これではっきりしたのです。そして、時間を追うごとに、電力会社のいい加減さ、福島原発事故が実際は全く「収束」などしていないこと、「原子力ムラ」なるものがあって、一部の人々が原発マネーで潤っていること、下請けの、孫請けの、そのまた下請けの労働者がひどい仕事を強いられていることなどキリなく原発を巡っては出てくる・・・出てくる・・・出てくる。良識ある国民はもうウンザリしていると思います。
ですから、4年が経って今の状況をどう見るか。あれほどのことがあっても、性懲りもなく再稼働をしようとしている電力会社の厚かましさ、政府の無責任さにフォーカスするか、原発の安全神話が完全に崩壊し、大多数の国民が原発を巡って立ち上がり粘り強く世論を作ってきたと観るか。私はこの脱原発の運動は国民がモノを言う運動として、大きなエポックだと思います。これはまだまだ端緒であり萌芽であり、さらなる質的転換が起こるのに時間がかかるのかもしれませんが、いずれにせと、歴史に残る節だと思います。
頭の中でごごちゃごちゃ考えてるうちに、世の中の方がどんどん前に進んでしまいます。国民の運動のすごさです。今でははっきりと言えます。やはり原発は即時ゼロなのです。
さぁ、そうなると、今度は原子力艦の番です。全部止まっても、横須賀に居座っている原子力空母、これが問題なんです。・・・・つづく。