大村洋子
大村洋子大村洋子

対等平等とは決して言えない現実が横須賀にはある。

2025年2月11日横須賀市深田台で発生した米兵による87歳の高齢男性の重傷事故の判決が本日行われた。禁錮10カ月、執行猶予3年の有罪判決であった。

私は裁判傍聴をして、直接裁判官からの判決を聴いた。そして、後刻、報告集会でご本人、ご家族、担当の呉東弁護士のお話、傍聴者からの質問のやり取りを聴いていて、この判決はいつもどおり米軍に優しい、市民に冷たい判決だと思った。

おかしなところはたくさんある。

  • 米兵の自動車運転は乱暴で、本人が左タイヤに違和感を覚えたと言っているにもかかわらず、高齢者を巻き込んでいることを感じていたであろうに停止せず、そのまま35mも進んでいる。
  • 警察は本来、米兵を逮捕してしかるべきなのに、それをせず、米海軍横須賀基地の憲兵隊を呼んでいる。そして身柄を憲兵隊に渡してしまった。
  • 事故がおきて真摯に謝罪をしていない。後にコメントを被害者に出しているが、それは執行猶予の判決を狙ったことではないかと思える。被害者(家族)はもっと早く謝罪してほしかったと言ってる。
  • 免許の停止も取り上げもない。それどころか、事故の後に基地の外、横須賀市内を車で運転している。
報告集会 
新聞記者やテレビ局も入った

一昨年、昨年と横須賀では米兵による重大事故が3件も起きている。そのうち2件は死亡事故である。3件ともに米兵の交通ルールへの認識が問われるような中身をはらんでいる。そして、同時に横須賀警察の対応にも大いに問題がある。日本人が被告だったらどうか、こんな甘い判決になるだろうか。

被害を受けた高齢男性は「米兵は優遇されている」「米軍あっての日本」「「平等にやってくれない」「日本の警察は及び腰」「自分に(米兵に)都合が良いように取り決めがあるのではないか」また、ご家族は「1年で疲れ切っちゃった」「基地のまち、悲しみのないように声を上げていきたい」とおっしゃっていた。

先日、サポートセンターで米兵による事件、事故の報道や説明が展示された。佐藤好重さんが空母キティホークの米兵に殺されてから20年。20年経っても一向に米軍人・軍属による犯罪はなくならない。私はこれからも粘り強く米軍の事件・事故を問題にしていく。根底に日米地位協定の問題。これを暴露・告発し続ける。