236号。「旧浦賀警察署跡地が浦賀行政センター駐車場へ」良かったぁと思う反面、懸念することも。
旧浦賀警察の跡地の駐車場整備が完了し、滞りなく利用されている様をいつも見ている。自宅から浦賀駅までの道中にあるこの新しい駐車場を眺めて、良かったなぁとつくづく感じている。
狭くて傘を持って歩けなかった歩道も拡幅され快適に交互通行ができるようになった。
自分のニュースを少し振り返ると2023年12月7日発行の218号には「神奈川県から土地を購入して来年2月には解体工事がはじまる」と書いている。来年2月とは2024年の2月である。当初、土地と建物の両方を横須賀市が引き受けるのか、あるいは建物解体は神奈川県が行って更地になってから横須賀市が購入なのか、動向を見ていたが、結果、市は土地と建物を両方購入した。
県内最古と言われていた浦賀警察署建物にはおそらくたっぷりとアスベストが使用されていたと思われる。私は解体業者が行った説明会にも参加して質問も行った。そして、解体の際の振動、騒音、アスベスト対策、トラックの搬入搬出動線についても注視してきた。一番近隣にあたる飲食店にも何か必要な際には声をかけてほしい旨伝えておいた。飲食店の人は工事の前に業者がクラックの調査に来たと言っていた。事前に壁などの亀裂を確認し、解体工事の振動で亀裂が生じたか否かを証明するものである。私はこのお店の人の証言から、業者は誠実に対応していると受け取った。
駐車場工事は真夏の炎天下、行われた。作業している人々の横を通る際、私は手をあわせたくなるほどの思いだった。本当に厳しい暑さの中、工事を進め完成させていただいた。ありがとうございました。
他方で私は駐車場にゲートバーや車止めの板が設置されるのではないかと半ば監視していた。なぜ、そのようなことを考えたかと言えば、昨年行われた「ポップサーカス」の際の住友重機械工業内敷地に設置された駐車場の状況を目の当たりにしたからだ。サーカスの終演と同時に一時的に道路は混雑していた。こういう状況は今まで「咸臨丸フェスティバル」の際にも「MEGURUプロジェクト」の時にも見たことはなかった。私が知らないだけだったのかもしれないが、この状況を目の当たりにした私は、浦賀で今後、住重跡地の開発が成った場合はこのような状況になるやもしれぬと短絡的に感じたものだ。
果たして、浦賀行政センター駐車場は拡大された。私は有料化を強く疑った。今もその疑念は拭えていない。しかし、いくつかの聞き取りによれば、今のところそのような動きは想定されていないようだ。当然、市の公共施設の駐車場は条例の定めによって運営されているし、行政センター駐車場はどこも現在無料なのである。浦賀行政センターだけ有料にするということはあり得ない話だ。
しかし、条例そのものを改めて有料化する動きがないわけでもない、市は何でもお得意の「受益者負担」を言い出すからだ。そして、入口施錠をしない場合、前述のようにイベントの際に行政センター関連でない人が勝手に停めてしまうこともあることを考えると、有料化へ舵が切られかねない。このことは早晩議論のテーブルに上ってくるのではないか。
住民が喜ぶ広い道路と駐車場ができてうれしい。他方で新たなテーマも浮上してくる。一難去ってまた一難である。



