大村洋子
大村洋子大村洋子

憲法を心身に刻む

元日から「日本国憲法」のかきとりを始めた。

まだ、今日は2日目なので「前文」である。

一昨年の11月3日から翌年の3月9日まで約4カ月かかって勤労者通信大学の「憲法コース」を早朝時間を利用して音読した。市政の問題を考え、一般質問、代表質問を作成する際に憲法が土台になっていると実感している。

今年になって憲法の文章をかきとりしようと考えたのは、我が国が戦後77年憲法の下に歩んできたのに、それがいよいよあぶない状況になっていると思ったからだ。この際、憲法そのものを自分の手で書きつける中で、じっくりと意味を考え、心身に刻み込もうと考えた。

世の中が本当におかしい。「新たな戦前」という言葉を何度も聞いた。

自衛隊が米軍と一緒になって海外へ出ていくことがすぐ目の前にきている。法の整備の後には実際に予算だてして武器を買い人を配置していくことになる。エスカレートすれば、死者すら出かけない。偶発的に戦争が始まる可能性だってある。思慮なき人物が宰相におさまっている。閣議決定で物事を進め、自ら選んだ大臣を4人も交代させ、支持率が最低となっても解散しない。軸があるのかないのか、それすらはっきりしない。

元日の赤旗は「『戦争か平和か』歴史的岐路の年をどうたたかうか」とタイトルをつけた。これは比喩でも何でもない。文字通りの意味だ。この年をはじめるにあたって、腹をくくるためにもしっかりと憲法に立ち返ることが必要なのだ。

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海の上を重苦しい暗雲が立ち込める。

1月2日午後4時かもめ団地から。