浦賀レンガドックをもっともっと!
決算審査の中で、レンガドックの利活用について担当の経営企画部と質疑を交わした。
支障物撤去整地工事に3,998万円。これは具体的にはどのような内容なのかを聞いた。
工場跡地ということでビスが飛び出していたり、コンクリートの塊があったりと観光で訪れた方々の動線の安全を確保することから、整地する必要があったとのことだった。
浦賀レンガドックは2021年3月住友重機械工業株式会社から横須賀市に無償譲渡いただいた。
2003年に工場が閉鎖し、その後「咸臨丸フェスティバル」や連合町内会の夏のイベントなど一時的に敷地内を使わせていただいてきたが、私たちは(日本共産党)は無償譲渡を迫ってほしいと市に求め続けた。なので、このような結果となって本当に良かったなと思う。
思うと同時に、今回、決算審査で質問した私の背景には、工場跡地であるがゆえの問題、土壌汚染は大丈夫なのかということであった。
というのも、東浦賀の大室港に隣接した地域は、今は戸建て住宅地となっているが、土壌汚染の問題があり数年に渡って住宅建設がストップしたことがあった。ここの土地は結局、土壌そのものをはがして洗浄した。実際に私は重機を入れて作業をしているのをフェンス越しに見ている。工事が止まったメインの理由が土壌汚染なのかどうかまでは定かでないが、土壌汚染があって遅延したのは事実だと思う。
この一件があって、私は工場跡地というものは多かれ少なかれ、土壌が汚れているものなのだという認識をもった。
決算審査の中で担当の経営企画部は浦賀ドック周辺の土壌汚染について詳細に説明してくれた。
土壌汚染には健康リスクとして有害なものが地下へ沁み込むものが1つ。もう1つは直接口に入るケース。前者については海に流れ込むことから、特に対策をするという必要はない。後者については盛り土で被覆をする、さらにアスファルト舗装するという答弁だった。
これらの現状認識は当時の環境政策部環境管理課によるものだという。今でいう環境部環境保全課にあたると思われる。
おそらく、MEGURU PROJECT第1弾では何も問題なくうまくいったのだろう。そしてこれから始まる第2弾においても滞りなく進むのだろう。だから安心して良いのだと思う。
しかし、私はどうも心配性というか、昨今のPFOS、PFOAの問題や原子力艦船の放射能の問題を考えると、今は良いかもしれないが、今後もっと本格的にここの場所で観光を展開していくにあたっては、抜本的な対応を迫られることも出てくるのではないかと思うのだ。
これで終わりでなく、引き続き、提案し議論していきたいと思う。
そもそも私はれんがつながりで「猿島」~「浦賀レンガドック」~「千代ケ崎砲台跡」これらは横須賀が世界に誇る宝だと思う。今はトライアルで良いけれど、将来的には世界を相手に観光を展開してほしいと思う。そのためには安全確保は大前提だと思ってる。