小田原「かなごてファーム」に視察に行きました
以前から視察に行きたいねと話していたソーラーシェアリングを行っている「かなごてファーム」。市議団、井坂しんや県議、ふじそのあき事務局の5人で伺いました。真ん中のブルーの作業着の方が「かなごてファーム」の小山田大和さんです。
ソーラーシェアリングを日本語で言うと「営農型太陽光発電」。太陽のエネルギーを農業と発電にシェアするという意味ですね。
画像のように四角いソーラーパネルを隙間をあけて屋根のように並べ、下の農地にはさつまいも、米、みかんなどを生育させ収穫しているとのことです。
現在、神奈川県内では70か所くらい行われているようですが、小山田さんのところは珍しい水田もやるそうです。今の季節はこれから水を引くとのことで、まだ雑草状態でした。
荒天の際にパネルにダメージを受けたことがあり、その教訓から支柱は地下3メールも埋めているとのことで、これには驚きました。過日、違うところのソーラーパネル設置を視察しましたが、こちらは悪い例でパネルの歪みや土台の不安定さが見て取れました。このことからただ、置けばよい、発電して儲ければ良いという安易な設置は問題であるという認識を私たちは共通に持っていました。なので、この地下3メートルというお話には雨風に耐え得る頑丈なパネル設置をするという小山田さんの心意気が感じられ、私は感動しました。
松田町の「木質バイオマス」でボイラーを動かしている温浴施設も視察しました。薪でお風呂を沸かしているしくみです。昔の日本の民家ならどこでもやっていたことで、これをあえて今おこなうというのが「エコ」なのかぁと何とも不思議な気がしました。しかしほっとけば、化石燃料でお湯を沸かすことになります。そのエネルギー源を山の木や住宅の剪定枝などでまかなう、そのしくみをつくり回していこうというのですから、努力の賜物なのだと改めて思いました。
「たけのこづくし」の昼食は「かなごてファーム」でとれたお野菜やお米でした。豆乳ドレッシングや海苔のスープなど美味しくヘルシーなメニューでした。満腹、満足。
小山田さんは食、エネルギー、さらには雇用、コミュニティ、福祉と「まちづくり」を俯瞰して地域を回していくしくみづくりを実践する方だと思いました。制度についてのご意見、ご要望もたくさんいただきました。私たちも原発はダメ、石炭もダメと言ってるだけではなく、こうしたら次の展望は開けるよという希望ある提案、実現の道筋を具体的に示していけるような集団にならなければいけないなと思いました。たくさんのヒントをいただきた実り多き視察でした。