大村洋子
大村洋子大村洋子

海上自衛隊 護衛艦 たかなみ 中東へ派遣 歴史を画する暴挙

今日、横須賀から中東へ向けて護衛艦「たかなみ」が出港。

私たち日本共産党は先月31日、海上自衛隊横須賀地方総監部へ行き、「たかなみ」の派遣を中止してほしいと申し入れを行いました。

対応された自衛官のお二人は、私たちの言うことを傾聴され、メモを取り、丁寧な対応をしてくれました。

私は、これまで米海軍へも要請文を渡しに行ったことがありますが、たいていの場合、米海軍は「大使館へ行ってくれ」という対応をします。大使館と言うよりは、本来は米政府、トランプ大統領が相手となるのがスジでしょう。そういう文脈で言うなら、今回のことは防衛大臣、外務大臣、安倍首相が相手でしょう。とまれ、自衛官のみなさんの対応は米海軍と違って、いたって紳士的でした。

私が、今回のことで一番心配なのは自衛官の命です。アラビア海を通って日本に石油が入ってくる、その国益のために自衛隊を行かせると安倍首相は言いますが、不測の事態には「海上警備行動」へ切りかえて武器を使用すると言っています。偶発的に交戦状態になった場合、平和憲法9条から逸脱することが考えられ、危険な状況に自衛隊が巻き込まれます。とんでもないことです。行かなければ、そんなことにはならないわけで、派遣を指示した内閣の責任は重大です。

そして、私が情けないと思うのは、米国トランプ政権のいいなりになっていることです。イランの司令官をテロ行為で殺害するという蛮行を行った米政権をまったく批判することもなく、護衛艦を差し出すといういいなりぶりには呆れ果てます。

海上自衛隊地方総監部へ「たかなみ」派遣中止要請行動 (2)

海上自衛隊地方総監部へ「たかなみ」派遣中止要請行動 (5)

たかなみ経の中東派遣抗議 (3)

要請文を渡す時には間に合いませんでしたが、その後、口頭で思いの丈を訴えました。「本当は行かないでほしいし、行くことになったら、絶対全員無事に帰ってきてほしい」と言いました。聴いていた自衛官が深く何度もうなづいていたのが印象的でした。

 

海上自衛隊地方総監部へ「たかなみ」派遣中止要請行動 (1)