超高齢社会 民生委員の頑張りだけでは乗り越えられないのではないか
先日、かもめ団地に行った際、高齢の方が地面に伏しておられ傍らに声をかけている方がいました。どうしたことかと思い、寄っていくと高齢の方は転んで左側足の付け根あたりを強打して立ち上がれないでいるとのことでした。そうこうしているうちに、ちょうど知り合いの民生委員さんが通りかかり、その高齢者を近くの小磯診療所へお連れしました。その民生委員Sさんは小磯診療所から車いすを持ってきて高齢者を乗せ手際よく事を進めました。そして、その方の本当の担当の民生委員さんに電話をかけ連絡をつけました。
小磯診療所で受付を済ませしばらく待っていると、担当の民生委員Tさんが駆けつけてきたので、バトンタッチして私はその方をお任せしました。そして、昨日、議会で団会議をしている際に、私のランプが点いているのをみて、民生委員Tさんが寄ってくれました。「結局あの方はあのまますぐ入院したよ。今日はその方の高額医療の件で手続きに来たんだ。」そう言って簡単に報告してくれました。
私は感激しました。はじめのSさんといい、Tさんといい素晴らしい働きだなぁと思いました。それは決して市会議員に良いところを見せようなどと言うものではなくて、普段の活動が表れていたのだと思います。
以下のページから画像を拝借しました。
http://www.kaigo-town.jp/insurance/_010_background.html
しかし、今後ますます増えていく高齢者。今回の方も80代一人暮らしの女性でした。「介護保険制度は取らないのですか?」待ち時間に少し伺ってみましたが、「できることは自分でやる。人の世話になるのはあまり好きじゃない。」とのことでした。毎朝毎朝、布団から出る際に身体に言い聞かせながら、そろりそろり起き上がる。昼間は少々寒くても外に出て散歩をする。そうしないと歩けなくなってしまう。とのことでした。ん~私は考え込んでしまいました。こういう高齢者が全国にたくさんいるんだろうな。高齢者の暮らしを社会が支援する、気軽に支援を依頼できる、遠慮せず依頼することが普通の社会、そういうものを実現しなければいけないなぁと思いました。
民生委員という無償のマンパワーについても、そろそろ限界ではないかとも思います。市内では欠員の地域もあるようですし、ここは本当に考えなければならない問題です。以前、議会の委員会でも取り上げたことがありますが、難しい問題です。