自衛隊発足以降、「国防」の意味がまったく違ってしまった今般。いろいろな思いを胸に防衛大学校の入校式典に出席してきました。
卒業式典に続いて本日の入校式典においても防衛大学校はF-4(ファントムⅡ)の「祝賀」飛行を行いました。
画像が非常に不鮮明ですみません。
結構な騒音でいかにも戦闘機だとわかる音を出していました。自宅玄関から撮影。
当初、試験飛行?の3日は予定されていなかったですが、変更があり、3日と本日の5日の2回の飛行となりました。
そのため、飛行中止の要望書は郵送では間に合わないため、直接、3日の朝、防衛大学校の正門の警備室?に届けることにしました。
これが2回目。
1回目は早朝だったせいもあり、警備室の担当者はそのまま受け取って、それで、終わりだったのですが、今回はすでに職員が出勤していたようで、「少しお待ちください」と言われ、待っていると、遠くの建物から、制服の人が出てきて、直接受け取ってくれました。
今回の要望書 →
前回、卒業式典においての「祝賀」飛行についても、中止の要望を出しましたが、そのことをツイッターで「民間飛行機もダメってことですか」みたいなことを書かれました。
そういうことではなくて、不必要な飛行は止めるべきと言っているのです。否、不必要ではない、これは必要なのだと思う人もいるでしょう。しかし、これはそれぞれの解釈だと思います。私たちは不必要だと思うし、違う方法で祝賀を表現できるだろうし、わざわざ、ジェット戦闘機を人口密集地の上を騒音を出して飛ばすことはないのではないかと思うわけです。ジェット戦闘機の飛行、歓迎だという国民もいれば、必要なし、不愉快だという国民もいる。であるならば、行わない方が無難ではないでしょうか。
実は、本日の防衛大学校の入校式典にご案内をいただき、来賓として出席してきました。
控え室で待っている際に市長に「共産党が出席するの、はじめてじゃない?」と聞かれました。
たぶん、はじめてでしょう。
今回、はじめてご案内が届き、私は即決で、出席しようと思いました
歴史が曲がり角に来ているし、どうにも出席しなければいけないとさえ感じました。
入校式には60年前の卒業生の方々が一団で参加されていました。
80歳を超えた方々です。
國分良成防衛大学校長は、新入生に向かって「諸君は60年後、向こうの席に座って、新入生を迎えるのだ。」と挨拶されていました。
なかなかなはからいだなと思いました。
歴史が曲がり角に来ているとき、本日の新入生が誰も殺し殺されることなく、誰も殺し殺されることを命ずることなく60年後を迎えられることを強く望みます。
「世界一の士官学校」のミッションである「国防」の意味が以前とはまったく違う今だからこそ、大げさではなく、心底そう思います。