大村洋子
大村洋子大村洋子

吉田雄人横須賀市長の割引券つき名刺問題 不誠実さにも程がある。市長として、政治家としての質が問われる。

吉田市長とは何度も何度も質疑を交わしてきましたが、今回の横須賀市議会第1回定例会の最終日のやりとりを通して私は確信しました。「この人物に横須賀市政は任せられない。」

吉田市政については、基地や安保、地位協定についてまず、私たちとスタンスが違う。それに企業誘致についても資力のある企業に補助金を出すという姿勢も違う。一方でこの間、私たちはプロモーションだけではダメなんですよ、子育て世代は自分たちを応援してくれる施策を望んでいる、実のある施策こそ必要なんですよと口を酸っぱく訴えてきました。市民運動と連動して訴えてくる中で、小児医療費の6年生までの助成制度や、学童保育への助成の拡充、中学校完全給食の実施、こういう子育て施策に足を踏み出させることができたと思います。不十分性はまだまだあるにせよ、吉田市政について、そこは率直に評価したいと思います。

本来、このように首長と議会は市政の施策、事業、どこにどのようにお金をかけるか、あるいは削るかそういうことを積極的に議論するべきと思います。

しかし、この数年は、吉田市長自身の言動について、論じなければならないことに多くの時間が費やされました。

緊急質問の中でも述べましたが、そのことじたいは、議会を鍛え、ひいてはそれは市民のためにもなるとは思います。しかし、限度というものがあります。100条委員会で3つのテーマが議論されました。そして、その都度市長は議場で反省の弁を述べ、陳謝したのです。にもかかわらず、またもやです。呆れるとしか言いようがありません。

過日、神奈川新聞に自民党の田辺昭人議員が情報公開請求した選挙管理委員会のメモの記事が載りました。選挙管理委員会が市長に対して「公職選挙法に抵触する恐れがある」と指摘した際に、市長が「注意されるまではやりたい」と発言していたとするメモです。

私も緊急質問をつくる際に、選管事務局長と懇談しましたが、選管は仕事の性質上、誰といつ、どのような内容の話をしたかということについてかなり克明に記録を残していました。ですから、今回神奈川新聞に載った記事は信ぴょう性があると思います。市長は、「覚えていない」「記憶にない」と言っていますが、公選法に抵触する恐れを指摘されているその場で、すでに「注意されるまではやりたい」と決意表明しているのです。その後の行動の恣意性を裏付けることにもつながる発言です。

ここで市長が言う「注意される」というのは、主語がありませんが、「警察に注意されるまではやりたい」という意味ではないかと思われます。選管は既に指摘しているわけで、さらに強い権限をもつのは警察ということになるからです。市長の思考回路を類推するとこうです。選管は公選法に抵触する恐れがあると指摘するが、選管には取締りの権限はない、だったら、このまま使い続けて、警察に注意された段階で考えても遅くはない。それまで、使い続けよう。

分からなければいいや・・・という姑息な考えが見え隠れしています。市長のこの体質は非常に深刻だと思います。故に「この人物に横須賀市政は任せられない」のです。

 

ニュースに書きましたので、どうぞ、ご覧ください。

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