大村洋子
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米イージスBMD艦「バリー」の横須賀入港に抗議する声明をだしました

「ラッセン」というイージス艦と交代で、タイトルの「バリー」が横須賀に入港しました。入港というより、配備です。未確認情報ですが、午後1時台とのことです。

吉田市長がこの一連の動きについてどう考えているかというのを市長ご自身のブログから引用します。

「基地を巡る様々な動き」として出したこの文章は2014年10月21日に書かれています。

 

ここ、数日の間に、基地を巡る様々な動きがありましたので、できるだけ正確にご報告します。

まず、10月17日に外務大臣政務官と防衛省南関東防衛局長が市役所に来て、あらたにイージス艦を2隻配備するという説明を受けました。

具体的には、BMD対応イージス艦「ベンフォールド」を2015年8月に、「ミリウス」を2017年7月に追加配備し、現在横須賀に配備されているイージス艦「ラッセン」が2016年2月にBMD対応イージス艦「バリー」と交替するということです。

BMD対応とは、「弾道ミサイル防衛」に対応しているイージス艦ということで、北朝鮮による弾道ミサイルの脅威を考えると、日米両国の弾道ミサイル防衛能力を強化することが、日本と地域の平和と安定に資する、という見解でした。また、この追加配備は、2006年の「再編実施のための日米のロードマップ」に沿うもので、米国のリバランス政策を裏付けるものという評価もありました。

また防衛省からは「今般の配備により2隻の増隻となることについて、地元の御理解と御協力を得ながら進めていく考えであり、横須賀市の懸念や不安の軽減のために必要な取組について、しっかりと対応していきたい」という言葉がありました。

私としては、日本周辺地域における安全保障環境が一層厳しさを増している中で、今回のBMD艦追加配備については、日本の平和と安全のため重要であると認識しているので、一定の理解はしました。けれども、横須賀市では市の基本構想、基本計画において、可能な限りの米軍基地の返還を掲げているなかで、横須賀基地における艦船の増隻は実に1992年以来なわけです。ですから、市民生活にどのような影響があるのか、政府に対し、改めて文書で説明を求めたいと考えています。

 

吉田市長は「基地機能の強化」にあたるということは認めていますが、市是である「旧軍港市転換法」に矛盾するということは認めません。基本計画にある「米軍基地の可能な限りの米軍基地の返還」には触れていて、矛盾を感じているような素振りこそ見せていますが、本気で対応しようなどとは思っていないようです。あっちもこっちも矛盾だらけです。

改選して私は日本共産党横須賀市会議員団の団長になりましたが、既に「抗議」「申し入れ」「要望」の類を何回出したでしょうか。予算議会のさなかの多忙な時期に本当に迷惑至極な話です。

市長も触れているとおり、イージス駆逐艦バリーは弾道ミサイル迎撃の最新システムを搭載しています。これがBMD艦と言われるもので、単に「ラッセン」との交代という意味ではなく、「パワーアップ」したということです。

イージス艦バリー

画像はTBSニュースから。