大村洋子
大村洋子大村洋子

安保の現場 日本最古のドライドックはアメリカ海軍基地の中

昨年は横須賀製鉄所鍬入れから150周年ということで、いろいろな催し物があり、11月には「ドライドック見学ツアー」というのがありました。それが好評だったことから、来年度のヴェルニー小栗祭式典にタイアップしてまた行われるということが、予算議会の中で提案されました。

ドックと言えば、私の住んでいる浦賀にも住友重機械工業の敷地内にドックがあります。このレンガドックは貴重なフランス積みのレンガドックで、富岡製糸工場にも通じるものです。見学会で私はレンガドックの下まで行ったことがあり、それはもう感激しました。

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昨日の政策推進部の予算審査で、できれば「ドライドック見学ツアー」でもドックの下まで行けないだろうか、そういうルートにしてはどうかと提案しました。

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海を埋め立てて造ったのではなく、もともとある土地を削ってドックを造ったというもので、地質学的にもとても貴重なんだそうです。1号から6号まであって、1号ドックは日本最古のもので今でも現役です。アメリカ海軍基地の中にあるので、見学するためにパスポートなど身分証明書が必要です。自衛隊との共同使用ではあるけれど、米軍の顔色を伺いながらの催し物です。

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これらの画像は2012年総務常任委員会に所属していた際に所管事務調査で視察したときのものです。井坂しんや県会議員が市会議員の時に、ここを世界遺産にして、テーマパークにしたいと言っていましたが、私も同感です。その方が小栗上野介は喜ぶと思います。横須賀製鉄所の所長だったヴェルニーの名を冠したヴェルニー記念館も副所長だったティボディエの木骨レンガ造の住まいも、マザーマシン・スチームハンマーも本来ならば、ドライドックの近くにある方が自然だと思います。侵略戦争、報復戦争の出撃拠点になっている現状は、まったく憎々しいものですが、多くの市内外の人々がここに足を踏み入れて考える機会になればいいなと思います。

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