大村洋子
大村洋子大村洋子

満員電車と非正規労働者とクラウドソーシングについて考える①

「働き方、働かせ方が大きく変わってきている。」

これは非正規労働者が4割を超え、年収200万円以下の働く貧困層が1100万人を超えているということを駅頭で訴えるときの導入の言葉。

今までは、年功序列や終身雇用の形態があり安定的な給与が保障されていた、しかし・・・という文脈で「働き方が変わってきた。」と使ってきた。でも、それはもう、実質30年前くらいから綻びはじめ完全に今は瓦解している。

私は2002年の晩秋くらいから朝の駅頭で訴えるようになった。13年経って、朝の労働者の数が減った気がする。それは人口そのものが減ったということ、フレキシブルタイムで働く人が増えた、あるいは、製造業で働く人が減り、サービス業など第3次産業の労働者が増えたことから通勤時間のピークが緩やかで長くなったのかもしれない。

少し脱線するけれど、思い出したことがあったので、どうしても書きたい。

11月のはじめに省庁交渉があって、横須賀から東京、永田町まで電車に乗りついで行った。それが、恐ろしく混んでいた。吊革につかまらなくても周りの人と押し競饅頭状態で倒れない。永田町に着いた時には、やっと、これからだってのに、1日の半分のエネルギーを使い果たした気になるほど辟易した。

“鮨詰め”という表現があるが、そんなのウソだ。そんな整然と行儀良いものではない。東京のオフィスで働く人々は、毎日こんな修行に耐えて1日働いでいるのか、大したもんだな。省庁交渉でずらり並んだ官僚のみなさんが違う意味で立派に見えた。

前置きが長過ぎた。

つまり、働くということは起床、朝食、支度を経て、満員電車に揺られ、職場に着き、そこで製造業なり、デスクワークなり、営業なり、サービス業なりを行うということだ。これが今までの仕事の仕方だった。

しかし、クラウドソーシングという働き方が出てきた。・・・・・・まだ、つづきます。

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横須賀市が行ったクラウドソーシングのセミナーのお知らせチラシ