ジェンダー平等を阻むもの①
過日、「ジェンダー平等合同研修会」が横須賀市議会本会議場で開催された。何が合同かといえば、市議会と市役所全体が集まって研修を受けたということだ。すべての市議会議員と市長、副市長、部長、上下水道局長、教育長そして傍聴席には各課長が揃った。そして講演者はジェンダースペシャリストの大崎麻子氏だった。
事の発端は6月定例議会の市長の「DNA ミトコンドリアの中に虐げられた歴史がある・・・」という女性蔑視発言だ。こんなとんでも発言を市長がおこなった、おこなわせてしまったということで、これは、全員で学びから始めなければいけない、そんな思いからこのような研修会となったのではないかと私は理解している。
お話は大変有意義なもので、過去の数ある議会研修の中でたぶん№3に入る(あくまで主観)ものだったと思う。
ジェンダー平等社会実現の実態については特に日本の立ち遅れに改めて憂いを感じた。どうしてこんなに日本は立ち遅れているのだろうか。
世界経済フォーラム(WEF)という団体が毎年男女格差の現状を各国のデータをもとに評価した「Global Gender Gap Report」(世界男女格差報告書)を公表している。その2023年版によれば日本のジェンダーギャップ指数は146カ国中125位。前年(146カ国中116位)から9ランクもダウンした。特に政治が世界最低クラスの138位で、まったく情けない状況だ。 ②へつづく